公認の英語試験であるTOEICの7つのパートのうち、文法はパート5と6で出題されます。パート5は文の穴埋め問題、パート6は長文の穴埋め問題で、文法の概念について直接問う問題ではありませんが、文法をある程度知らないと空欄に入る最も適当な単語を選ぶことができません。そのため、TOEICを受けるには文法の勉強が必須です。
TOEICを勉強しようとしても、文法のどこから手をつければいいかわからないですよね?TOEIC基礎文法の中でも、まずは品詞と文型について勉強する必要があります。今日はその二つについて説明しますので、リドチューターと一緒にTOEICの基礎文法について学んでいきましょう。
TOEIC基礎文法の第一歩!英語の8品詞とは?
文を作る際に使う最も基本的な単語を「品詞」と言います。英語には8種類の品詞があるため8品詞と呼んでいます。今からひとつずつ見ていきましょう。
<英語の8品詞>
1.名詞:人や物の名称 ex) book(本)、John(人名)など 2.代名詞:名詞の代わりに用いられる語 ex) he(彼は)、she(彼女は)、it(それは)など |
まず紹介する品詞は名詞です。名詞は人や物の名称を表す語です。人名のJohn、物のbook、deskなどがあります。
しかし、英語では同じ単語の繰り返しを避ける傾向があります。そのため、文の中で同じ名詞を繰り返して使う場合は、名詞の代わりが必要となります。それが8品詞のひとつである代名詞です。代名詞は名詞の代わりに用いられる語です。例えば、「John is reading a book. John thinks the book is interesting」という文で Johnとbookの繰り返しを避けるため、代名詞である 「he」と「it」を用いて「John is reading a book. He thinks it’s interesting」のように使います。
3.動詞:動作を表す語
ex) walk(歩く)、have(持つ)、go(行く)など 4.形容詞:名詞の特徴や状態を表す語 ex) excellent(優秀な)、possible(可能な)など 5.副詞:動詞、形容詞、副詞、文全体を修飾する語 ex) very(とても)、early(早い時期に)など |
次に紹介する品詞は動詞です。TOEIC基礎文法を勉強する皆さんが一番難しいと感じる品詞ではないかと思います。動詞は動作を表す語で、walk(歩く)/ have(持つ)/ go(行く)などがあります。文には大きく分けて主語(名詞、代名詞など)の動作を表す文と、主語の状態を表す文の二つがあります。動詞は動作を表す語なので、文の中で形を変えながら重要な役割を果たします。
動詞が動作を表すなら、名詞の状態・特徴を表すのはどの品詞でしょうか?それは形容詞です。Excellent(優秀な)/ possible(可能な)などがあります。
しかし、形容詞は名詞だけ修飾することができます。では動詞など他の品詞を修飾するのは何でしょうか?それが副詞です。副詞は動詞、形容詞、他の副詞を修飾することができ、さらに文全体を修飾することもできます。ただし、名詞を修飾することはできません!必ず覚えましょう。
6.前置詞:名詞や代名詞の前に置かれて修飾語句を作る語
ex) in(~中に)、on(表面の上に)など 7.接続詞:節と節を結びつける語 ex) that(ということ)、when(~のとき)など 8.間投詞:驚き、喜びなどの感情を表す語 ex) oh my god(なんてこった) |
前置詞は名詞や代名詞の前に置かれて、他の名詞・代名詞との関係を表す品詞です。名詞(代名詞)との位置、時間、方向、所有関係などを表すことができます。In(~中に)/ on(表面の上に)などがあります。
前置詞が名詞と他の名詞の関係を表すなら、結びつけるのは接続詞です。「I ate a chocolate and a cake last night」で、andが a chocolateという名詞と a cakeという名詞を結びつけているようにです。また、接続詞は節(文)と節(文)を結びつけることもできます。
最後の8品詞は間投詞です。皆さんがご存知の「Oh my god!」が間投詞です。驚き・喜びなどの感情を表す語です。
英語の8品詞について少しわかりましたか?しかし、単語をただ並べるだけだと文は成立しません。文の中で品詞の位置が決まっているため、その位置に入れることで文法的に正しい文になります。品詞の位置には主語の位置(S)、動詞の位置(V)、目的語の位置(O)、補語の位置(C)の4つがあります。この4つの位置をどのように構成して文を作るか、ここからは英語の5文型について学んでいきましょう。
TOEIC基礎文法‐英語の5文型
<英語の5文型>
第1文型:主語 + 動詞 ex) He arrived. 彼が到着した。 第2文型:主語 + 動詞 + 補語 ex) He is a student. 彼は学生だ。 / He is kind 彼は親切だ。 第3文型:主語 + 動詞 + 目的語 ex) I like a dog. 私は犬を好む。 |
まず、第1文型は最も基本的な文型で、主語と動詞だけで構成されています。「He arrived. (彼が到着した) 」のようにです。文の中に主語と動詞以外の品詞がないため、第1文型には目的語をとらない自動詞だけ使うことができます。
第2文型は主語、動詞に補語もある文型です。補語は「補足する語」です。補語の位置には名詞や形容詞を用いることができます。名詞の場合は主語と補語が同格であることを表し、形容詞の場合は主語の状態・属性を補足することができます。例えば、「He is a student.(彼は学生だ)」では補語の位置に名詞の「a student」があるため、文の主語である「he」と同格になります。つまり、he(彼)= a student (学生)です。「He is kind.(彼は親切だ)」では補語の位置に形容詞の「kind」があります。形容詞の「kind(親切な)」は主語の「he(彼)」の属性を補足します。
次に、第3文型は主語・動詞・目的語で構成された、最も頻繁に使われる文型です。TOEICでも最も多く出題される文型です。目的語の位置には動詞の対象となる名詞が入ります。「I like a dog」のように、「~を好む」を意味する likeは後ろに好む対象を用いる必要があります。その対象になるのが目的語です。
第4文型:主語 + 動詞 + 間接目的語 + 直接目的語
ex) He gave Jane a present. 彼はジェーンにプレゼントをあげた。 第5文型:主語 + 動詞 + 目的語 + 目的格補語 ex) He makes Jane happy. 彼はジェーンを幸せにする。 People call him John. 人々は彼をジョンと呼ぶ。 |
第4文型は第3文型(主語 + 動詞 + 目的語)にもう一つの目的語がある文型です。この二つの目的語を「間接目的語」と「直接目的語」と呼びます。動詞の「Give(あげる)」は文の中に「誰が(主語)、何を(直接目的語)、誰に(間接目的語)」に関する情報が必要なので二つの目的語をとります。韓国語では動詞の直接的な対象となる直接目的語を間接目的語より前に置きますが、英語では直接目的語がいちばん後ろに入るため注意しましょう!
最後に、第5文型は第3文型(主語 + 動詞 + 目的語)の後ろに補語もある文型です。上で説明しましたが、第2文型にも補語があります。第2文型の補語は主語を補足しますが、第5文型の補語は目的語を補足します。そのため、第5文型の補語は目的格補語と呼びます。「People call him John」だと文のいちばん後ろにある目的格補語の Johnは、主語の Peopleではなく目的語の himを補足して「him = John」であることを表します。
英語の8品詞と文型、TOEIC実戦問題に適用してみよう!
ここからは学んできたTOEIC基礎文法である英語の8品詞と5文型の概念をTOEIC実戦問題に適用して復習しましょう。
問題1です。
解けましたか?
正解を確認してみましょう。
Question 1.
All of the bicycles at Velosport Cycles are available in aluminum or titanium frames.
(A) like
(B) or
(C) so
(D) then
正解は(B)orです。この問題は空欄に入る最も適切な接続詞を選ぶ問題です。空欄の前後に選択可能な二つの材質である aluminum(アルミニウム)と titanium(チタン)があります。同じ要素なので、空欄にはこれらを結びつけることができる接続詞が必要です。4つの選択肢の中で接続詞は(B)or と(C)so です。意味を考えると(B)が正解になります。上で学んできた英語の8品詞の概念を適用すると簡単に答えることができます。
もう1問解いてみましょう。
解けたら正解を確認してみましょう。
Question 2.
The proposal includes construction of a new factory.
(A) construct
(B) constructive
(C) construction
(D) constructively
この問題の正解は(C)です。空欄に入る最も適切な品詞を選ぶ問題です。問題文は<主語(The proposal)+ 動詞(includes)+ 目的語(_______ of a new factory)>で構成された第3文型です。空欄の後ろが文の目的語なので、空欄には名詞が必要です。そのため、4つの選択肢の中で唯一の名詞である(C)construction が正解です。(A)construct(建設する)は動詞、(B)constructive(建設的な)は形容詞、(D)constructively(建設的に)は副詞で、目的語の位置に入れないため不正解です。
どうでしたか?実戦TOEIC問題で適用させてみたことで、英語の8品詞と5文型が長期的な記憶として残ると思います。TOEICの基礎文法をひとつずつ着実に勉強して、目標スコアを達成できるようにRiiid TUTORが応援します!
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